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ミイラ取りがミイラになる。説得しようとしたものが、かえって相手に説得されてしまうこことの例えとして使われるのが一般的だが、やっつけようとした者が相手の術中に陥って、逆にやっつけられてしまう例えとしても使われる。

何かといえば、愛知県知事のリコール運動。リコール運動事務局は県の選挙管理委員会に約４３万５千人分の署名を提出したが８割以上が「無効」とされた。自分で署名していないものや、すでに死亡した人の名前が多数有ったためらしい。警察は署名が偽像された疑いがあるとみて捜査を続けていたが１９日朝、リコール運動の事務局長を自治法違反の容疑で逮捕した。

２割ではなく、８割で枚数にしておよそ約３４万枚が偽像された事になるが、理由はどうであれ何とも、おどろきというか、大胆というか。しかしながら、かくいう私も数人から署名を求められ、それぞれに署名した経験はあるが果たしてそれも無効だったのだろうか。駅前で署名し、友人からも、職場でもお願いされた経験がある人も多いはず。違法だとしても、それを４３万から見つけ出すのは苦労に違いない。

警察も「疑い」で捜査を続けていたようだが、それだけの大量偽像文書。見つけ出すのに、さほど、苦労はなかっただろうと推測する。
少なくとも、警察が「ミイラ」になる心配は、なかろう。