ジミケンのコール&レスポンス

コールアンドレスポンス。準備はいいかい?!君が居て、僕が居る。

ワールドカップ

 サッカー・ワールドカップ予選の日本戦で、ミャンマー代表のピエ・リヤン・アウン選手が掲げた三本の指は、ミャンマー国軍への抗議を意味する。帰れば命は保証されない行為であり国軍に捕まって命を落とすケースもあるらしい。

 

 先般ニューヨークで行われたテニスの全米オープンにおいて、大坂直美選手が試合ごとに、人種差別や警察の暴力を受け亡くなった7人の黒人の名前が書かれたマスクをつけて出場したことは記憶に新しい。

 

 スポーツ選手が政治及び社会問題について発言するたびに、批難の対象となる。政治はプロに任せておけという偏見なのだろうか。

 

 「A CHANGE IS GONNA COME」この曲はサム・クックボブ・ディランのBlowIn The Windowを聴いて衝撃を受け「白人の若者でもこんな歌が作れるのになぜ黒人にはできないのか」と考え、自身の人種差別の体験を踏まえ、希望に満ちた予感を歌っている。1960年代にアメリカで起こった公民権運動の愛唱歌の一つにもなった。

 

 言うまでもなくサム・クックは政治のプロではない。

 

 人類滅亡の危機さえ感じさせ、地球全体をパンデミックの恐怖に陥れた(おとしいれた)コロナ禍。しかし一方でこの戦いで全人類の結束が起こらないのだろうか?そんな淡い夢も抱いた人達も少ならからず居たのではないだろうか。

 

 まもなく開催されようとしている、オリンピック。わずかな選手団の中に早くも陽性反応と濃厚接触者がでた。この先、世界中から本格的に入国を開始すればどんな状態が待っているのか。言葉も生活習慣も異なる陽性患者を一体どこまで看護できる体制があるのか。考えるまでもない。しかしつくづく無責任なこの政府に誤って三本指ではなく、中指を付き立てる事のないように気を付けたい。