ブルースの誕生
ブルースの誕生
1948年2月公開
アメリカで白人が黒人音楽を演奏する事がまだ認められなかった時代。少年がニューオリンズのベイズンストリートで、黒人音楽に出逢い、黒人音楽に猛反対する父親の目を盗みながら、ブルースにどっぷりはまっていく。
ただこの中で黒人音楽として演奏されているのは、厳密にはブルースというよりもデキシーランドジャズ。タイトルだけ見た時は泥臭いいわゆるシカゴブルースを想像していたが、ただ1948年にアメリカで公開された映画だけに私のブルースの認識がひょっとするとずれているのかもしれない。何はともあれ、ジャズの中でもデキシーランドジャズが個人的には大好物の為、見終わってからすぐ友人にもお勧め映画としてlineしておいた。
どこのホテルに行っても黒人音楽であるが為に演奏を断られ続ける人種差別の深刻な問題がメインテーマの一つに扱われてはいる。ただデキシーランドジャズに合わせて軽快でユニークに表現されており、見ていて本当に心地よい。ジョークも抜群のセンス。好きな言葉ではないがいわゆる癒される感じ。
この時代がよかったというつもりはない。ただし、生産性、効率、競争を余儀なくされる現代において、緩やかに流れる時間を思い出させる。必見の価値ありかと。 是非!